2025/05/01 (THU)

「スポーツビジネスの魅力を語ろう」
公開シンポジウム 開催報告

OBJECTIVE.

立教大学スポーツウエルネス学部では、2024年3月、大宮アルディージャとの間で「相互協力・連携に関する包括協定」を締結した。国内プロスポーツ興行、オリンピック・ワールドカップなどといった国際的メガスポーツイベント、e-sportsなどの経営・企画・運営や、大型スポーツファシリティの企画・建設なども含めた「スポーツビジネス」に関しては、ビジネスパーソン・学生など幅広い層のみなさんが興味関心を寄せている。こうしたスポーツビジネス業界に身を置き、活躍されているビジネスパーソンにご登壇いただき、スポーツビジネスにまつわる仕事・業務における現状と課題、業界で働く歓び、今後期待される発展可能性などを語っていただいた。

講師
江口桃子氏(フリーアナウンサー)
坂井亮太氏(ぴあ株式会社 スポーツ・ソリューション推進局 スポーツビジネスマネジメント部 部長)
冨吉貴浩氏(公益財団法人日本オリンピック委員会 広報部 副部長)
長谷直樹氏(株式会社スポーツマーケティングラボラトリー 執行役員 事業本部 副本部長)

モデレーター:中村聡宏(立教大学 スポーツウエルネス学部 准教授)
実施目的
スポーツビジネス業界に身を置き、活躍されているビジネスパーソンにご登壇いただき、スポーツビジネスの基本的構造を明らかにしながら、多くの方々に興奮と感動を与えるスポーツビジネス、スポーツエンターテインメントの世界観を共有するとともに、スポーツウエルネス学部の教育・研究についてのさらなる発展に向けた手がかりを得ることを目的として本シンポジウムを開催した。
実施内容
スケジュール:
15:00 オープニング
15:02 ご挨拶(スポーツウエルネス学部長 沼澤秀雄教授)
15:05 登壇者プレゼンテーション
15:30 パネルディスカッション
16:50 ご挨拶(スポーツウエルネス研究所所長 松尾哲矢教授)
・冒頭、4人の登壇者から、スポーツビジネスとの関わりについてそれぞれプレゼンテーションをしていただいた。
・パネルディスカッションでは、3つのテーマについて語り合いの場をもった。

テーマ1:集客について
JOC冨吉氏から、クーベルタンの母国・フランスで行われたパリ2024オリンピックについての現地レポートを中心に、無観客開催となった東京2020オリンピックとの差異、その意味についてお話しいただいた。集客の重要性については、坂井氏・長谷氏からも、満員のスタジアム・アリーナが持つ価値、さまざまなスポーツで満員にできる日本のスポーツビジネスマーケットのポテンシャルについて語られた。

テーマ2:365日体験価値
365日のうち営業できるホームゲームが少ないスポーツビジネスにおいて重要になるファシリティや顧客とのタッチポイントについて議論した。エスコンフィールド北海道や長崎スタジアムシティをはじめ、新スタジアム・アリーナの建設、顧客とのタッチポイントを増加させるさまざまな施策として、プロスポーツクラブの施策、パリ2024オリンピックのJOC広報施策などについても事例を交えてご紹介いただいた。

テーマ3:スポーツビジネスの未来
「スポーツビジネス3.0時代」というキーワードで、スタジアム・アリーナなど会場のみならず、365日体験できるマーケティングの未来が語られた。またプロフェッショナルなアスリートたちの世界を支えるプロフェッショナルな経営人材の必要性、その育成などについてもディスカッションを行った。
参加者の声
  • 多様な視点からスポーツビジネスについて聞けて、大変有意義な時間でした!
  • 最新のスポーツビジネス事情、トレンドを生の声で聞くことができた。
  • 構成、説明共に理解のしやすいシンポジウムでした。
  • スポーツビジネスと銘打っている割には、パネリストの思い出的な話が多かったようにも感じた
  • 可能であればどこかのタイミングで聴取者の声を拾ったり、チャット形式で質問を受け付けるなど双方向のやり方も面白いだろうなと感じました。
  • 企業等が投資対象としてスポーツを考えた際には、その投資効果(利益だけではなく)と客観的評価が意思決定の際は不可欠になるため、貴校のようなアカデミアがその指標等を示されると有益ではないかと思いました。
  • スポーツの魅力はその発信性と多様性にあると感じており、まちづくりで取り組む幾つかの社会課題とスポーツの掛け合わせで考えると具体的な展望やアクションがあるかとも感じています。例えば、スポーツ×文化、スポーツ×教育、スポーツ×防災、スポーツ×バリアフリーなど。

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